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TAKEO PAPER SHOW 〜 紙媒体への思い  

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お恥ずかしながら、初めて「竹尾ペーパーショー」に行ってきました。

弊社の大石が紙が好きで、学生時代から行っていたそうです。彼が昨年のペーパーショーで、弊社の名刺を置いてくれてきていたので、案内が会社に来たのです。で、仕事の合間に行きたいという話しになり、今年は会社のほとんどの者が仕事の都合をつけ、竹尾ペーパーショーにでかけて行くという状態でした。

熱を加えると透明になる紙とか、毛羽立っているような紙とかは、おもしろいですね。あとコート紙を見慣れすぎているからか、やわらかな風合いのものやざらざらしているもの等は触感が刺激されこういうのもいいなと思わせてくれます。

世の中はウェブの進化で印刷物離れが進んでいるのだと思います。特にチラシやカタログ類はかなり減っているかなと思います。CM等でも「詳しくはウェブで」がほんと決まり文句みたいになってますし。

フリーペーパーで話題になっているR25やホットペッパーも、どんどんウェブにシフトしていくというのは非常に顕著な紙離れの傾向だと思います。ただこの2誌については、最初から紙で知名度を上げてから、徐々にウェブへシフトさせ印刷費を削減するというのは、当初からの戦略に含まれていた様な気もしますが。

少々脱線しましたが、告知物としての「紙媒体」は衰退に向かっているのは今の流れだと思います。

竹尾ペーパーショーでは、自社の紙をファインペーパーと位置づけ、ファインには「品質のすぐれた、上品な、洗練された」という意味があるとのことです。

このペーパーショーを見て感じたのは「物質として」の紙の存在感がまずます重要だ、ということでした。

せっかく紙を使うのだから。紙を使うということは、この世に3Dの物体として触れるものとして、この世に存在させるということだ、ということなのではないかと思うのです。

実際に提案されていたものの中にも、箔押しやUVシルクスクリーン等で印刷にも光沢を持たせたり、インクが圧盛りになっているものが多くありました。もっとあからさまに凹凸をつけるため、パンチ穴や文字の形に穴があいている、エンボス加工されている、ということもありました。これらは角度によって光が表情を持つので、物質としての存在感が強まっています。物質というのは「光」の反射をコントロールしてなんぼ、っていうところがあると思うので、そういう方向なんだなと思いました。

例えば新聞広告のチラシって、厚みがほとんど無視されているというか、むしろ厚みなんてなければいいのに、くらいの扱いをされている気がしますが、本来は紙の厚みというのは非常に重要なものです。

あと基本は印刷される紙は「平面のもの」として扱われます。でもそれが立体的な表情を持たせることができるんだよ、ということを強く提案されていたのではないかなと思います。1mmもない厚みの紙もたくさんありますが、その中にも紙自体のテクスチャ(触感や反射)、また印刷の加工で、立体的な表情を見せるということをもっとやりましょうよ、そういうメッセージだったと私は受け取りました。

現在、販促物等にかけるコストとして、印刷物というのはなかなか効率の悪い媒体になりつつあります。もちろんうまくやれば効果的な販促が打てる、そういう事例は弊社でも経験しています。しかし何でもかんでも雑誌に純広告掲載すればいい時代ではありません。それは「続きはウェブで」が主流になっている今、ウェブに誘導するには、Yahoo!などのウェブで告知をするほうが効率がいいことが多いからです。

そんな中、印刷をしたものを出すだけでもコストが大きくかかるから、なるべく安く抑えたいという依頼人の方々の要望は強いです。だから「ファインペーパー」や「特殊な印刷加工」を使える機会というのは実際には少ないのは現実です。

しかしそこは逆説的に「せっかく紙を出すんだから、紙ならではの表現、紙媒体としてのメリットを生かしたものを作らないと逆にもったいないですよ」ということも言えるのかもしれません。

この紙を使って、あんなものが作れたらいいな、こんなものが作れたらいいな、そんな夢を描くには良い機会だったと思います。デザイン系の学生さんとおぼしき、若い方々が非常に多く見に来られていたのは印象的でした。竹尾さんとしても紙メーカーとして、これからのデザイナーたちに「紙に夢を持たせる」ことは重要なミッションなのかなと。そういうことも感じた初めてのペーパーショーでした。

河原

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